S19ダブル最終6位(2003)、S20ダブル最終6位(1977)構築「沈むように溶けてゆくようにねむりごな」解説記事
どうもこんにちは、TNきなこ、AllySwitchGCことはたっきーです。
今回はS19で最終6位(2003)を取った構築と、それに少しマイナーチェンジを加えてS20にて同じく最終6位(1977)を取った構築について解説したいと思います。
- 経緯
今やポケットモンスターダブルバトル界の重鎮、リバティノート様(@_Liberty_Note)によるリバティポイントランキング精度が導入され、各トレーナーの実績がポイント制で可視化されるようになり、ランキング上位者はシングルバトルで言うところの「ボスラッシュ」のような招待制の大会に出場できることが発表されました。ぜひとも参加させていただきたいと思ったわけですが、この時僕が持っていたポイントはグレイシアで二桁チャレンジした時の「5ポイント」のみで、このままでは十中八九参加できないので、マイナー低種族値ポケモンで遊ぶことをいったん忘れて、魂のガチパで上位を狙いにいくことにしました。
構築を組んでいくにあたって、今まで好んで使ってきたトリックルーム構築以外の構築を使いこなす自信がなかったので、今回もこのアーキタイプで行こう、ということだけは最初に決めました。そこで、どの並びを使おうかなと考えていたところ、鎧環境の時に少しだけ使っていたの並びが今でも強そうだと感じたので、ここから構築を組み始めることにしました。残りの2体を悩んでいたところ、入れてもらっ
たばかりのテンペスト(pikachu0015)氏のサーバーにいた音(oto_VGC)氏
が偶然にも同じ並びを使っており、彼は残り2体をとしていました。しかし、トリックルーム展開に偏重だった僕のプレイスタイルを考えると、「このゆびとまれ」要因が構築にいないとうまく立ち回れないと思い、この2匹を交代でに変えながら回していました。この時、がいないときのほうが雑に投げられるや詰めで出されるや(特に水)がきつかったことから、ランドロスを外した
の並びでS19の最終日直前あたりまで回していました。これでも十分強かったのですが、初手にと投げてトゲキッスを切りながらトリックルームを張っていく展開だと、初手に残数不利を取った影響で上位プレーヤー相手にはどうしてもトリックルーム中に勝負を決めきれずに枯れてから逆転されてしまう、という展開が増えてしまいました。
ここで、残数不利を取らずにトリックルームを張るにはどうしたらいいか考えたところ、トリルを止めに来る手段として多かったのがのエレキボール、やのダイホロウ、の猫だまし+の挑発などでした。ここで、これらのポケモンに強いと感じたのが、こだわり鉢巻を持たせたA特化の悪です。こいつをと初手に投げていくことで、お見通し結果相手のレジエレキがこだわり眼鏡だった場合は不意打ちで上から縛り、ダイホロウや挑発を狙ってきた場合はをいったんにひきながら応戦することで残数不利を取らずに戦っていくことができました。ここまでで完成したの並びがS19で最終6位を取った時点のものになります。
ここからS20に入っていくわけですが、とりあえずS19と同じ並びで回していたところ、以下のような問題に出くわしました。
・A特化鉢巻の不意打ちで倒せない耐久振りこだわり眼鏡の増加
・猫騙し+挑発に結局弱い
何が何でもトリックルームは展開したかった僕は、ここで欲張りを諦め、再びこの指とまれ+トリックルームにシフトしたのですが、猫騙し+挑発も防ぐために、この指要因をからに変更しました。可能な限りを大事に扱うプレイングで何とか戦うことができていましたが、ここできついと感じ始めたのが数を増やし始めていた、初手にメテオビームを積んでくると、トリル下でバンギラスの下から暴れてくるでした。この2体に対して、本来はトリル下で先制できるうえにタイプ有利のはずので何とかしたかったのですが、ダイマされると一撃で倒せないうえに、ダイロックやダイアースで殴り負けることが多かったことから、を、トリルを張らずに初手から投げて悪だくみを積むことでこの2体に強く出れるに変更しました。ここで、ただでさえ選出の機会が少なかったがもいなくなったせいでよりお荷物と化してしまったためどうしようかと悩んでいたところ、自分がを上から眠り粉打つ以外の目的で使っていなかったのに気づき、それならばいっそということで最速にしてこだわりスカーフを持たせることでコータスがいなくても今まで通りの役割を果たせるようにしてあげました(優男)。こうして完成した並びがS20最終6位のになります。
- 個体紹介
個人的により完成度が高いと感じているS20使用構築の各ポケモンの詳細を軽く紹介します
・相手の構築がなんか困るときに初手から投げて上から眠り粉
・初手にサマヨと並べて指+トリックルーム、舐めてかかってきた相手にはワイドフォースマジカルシャインで反撃
・Sは準速60属抜き
・ダイストリームでチョッキ以外のほとんどのガオガエンを上からワンパン可能
・Sは意識対象の準速カグヤ抜き
・サイドチェンジ
・構築の絶対的エース。
・トリル下でサマヨールのじならしにより弱点保険を発動させる
・高耐久トリル要因
・ブリザポス対策の鬼火
- 感想
使っておきながらこんなこと言うのもなんですが、ダイマックスルールも最後なので吐き捨てておきたいと思います。このルールでのサイドチェンジという技は本当にクソです。ライト層から「強い技じゃん」「面白い技じゃん」と言う反論が聞こえて来そうなので念を押します。クソです。サイドチェンジが他の技と比べてどうタチが悪いのか、皆さんはどのようにお考えですか?ここ、気づいてない人結構多いと思います。僕がよく使う「さいみんじゅつ」「ねむりごな」などと並べて運だけ技としてサイドチェンジを非難する人も見受けられますが、はっきり言って何もわかってないです。議論にもなりません。僕がサイドチェンジという技がクソと断じる理由、それはこの技が「撃たずとも」もっと言えば「採用せずとも」効果を発揮するからです。上述した命中不安技でこのようなことは絶対にありません。僕はこの2シーズンで、サブミッションとしてサイドチェンジがいかにクソ技であるかを証明したいと思っていました。S19まではサマヨールにサイドチェンジを入れて結果を残し、一回だけサイドチェンジを見せてその後は徹底的に撃たないプレイングで相手に無駄なサイドチェンジ読みをさせて結果を残すことで、「撃たずとも」効果を発揮するクソ技であると証明しました。そしてS20シーズンでは...ここからが新しい試みですが、「採用せずとも」クソ技であることを証明したいと思いました。そこで、あえてサマヨールからサイドチェンジを外し、TNを「AllySwitchGC」(Ally Switchはサイドチェンジの英語名)と することで、採用もしていないのに技の方向選択画面で常に相手にサイドチェンジを警戒させる作戦に出ました。しかし、これだけだと試合を重ねるうちに名前にだけしてサイドチェンジしない人だと思われる可能性があったので、試合の重要性の低いシーズン序盤には採用して無駄に擦りまくり、勝ち続ける必要のあった終盤にこれを外して鬼火にすることで、何度も無駄なサイドチェンジ読みをさせて勝利に結び付けて来ました。事実、もう一方のメインロムは最終204位と爆死したので、サイドチェンジによって実力以上の結果を残せたと言っていいのではないかと考えています。(ヒトムにもサイチェン入れとるやないかい!というツッコミが来そうですが、あくまで「サマヨのサイチェンを読まれたかどうか」だけで議論しています)
このように本ルールにおいてとてつもなく凶悪であったサイドチェンジですが、著者はこの凶悪さの原因のほとんどが「ダイマックス」システムにあると思っています。ダイマックスはHPが2倍になり、強力なダイマックス技は敵一体を対象とします。これにより、本ルールでは全体技が弱くなって択が増える傾向があります。これによって、さらなる択を生み出すサイドチェンジがより凶悪化していた節があったので、ダイマックスが廃止となる今後はその凶悪性も緩和されるのではないかと考えています。
そんなシリーズ10以降に期待を込めて、本記事の締めくくりとさせていただきます。
はたっきー
ぼくとどーみらーのおもいでにっき
こんにちは。はたっきーです。この度はVGC2020がとりあえず終結するということで、一年間無理して使い続けてきた僕の魂の相棒「ドーミラー」に関する総括記事を書いていきたいと思います。かなりの回数の試行錯誤を繰り返し、このポケモンの使い方に関してある程度の境地に達することができたという自負はありますが、その過程を全て記すとなると大変な文字数になってしまうため、今回は思い入れのある構築のみをピックアップして紹介していきます。と、いいつつもかなり長文になってしまったので、お時間のある時にゆっくりお読みいただければ幸いです。
第一章 バンドリドーミラー
使用時期:2月頃〜3月頃
僕がドーミラーと出会うきっかけとなった構築、それがこの「バンドリドーミラー」です。この構築は「ちゃんはのチャレンジカップ」というオフ大会にて近畿大学ポケモンサークルコンビのともくん(@hitmontoptomo)とmizukiくんが嬉しそうに使っていた構築で、当時最強構築とされていた(?)「バンドリドラパキッス@2」にドーミラーを放り込んだ形の構築でした。当時剣盾の対戦環境に取り組むことに消極的だった僕は、大して深く考察もしないまま「みんな行くから〜」くらいのノリでそのオフ大会に参加していたのですが、彼らの使うこの構築にとてつもない感銘を受けたのは今でも忘れられません。この時彼らは、まずドーミラーでトリックルームを展開した後に枯れ際にスピードスワップを駆使して永遠に上を取り続けるという使い方をしていました。この戦術は剣盾から始まった仕様である「s補正即時反映」を利用したもので、当時の僕にとってはかなりのブレイクスルーでした。そこからこの構築を彼らと共有させてもらい、さらに煮詰めてINC Febでも使用することになったのですが、ここの経緯及び構築に関する詳しい解説はFebにおいて構築を共有し最終3位を達成したともくんのブログ
(http://pokemontomohi.hatenablog.com/entry/2020/08/12/200012)の方に載っているので詳しくはそちらを参照してください。簡単に言うと、初手にトゲキッス+バンギラスから入り、まもる+バンギ→ドーミラー引きからこの指+トリックルームで安定してトリックルームを展開、バンギラスを着地させてじならしで弱点保険を発動させながら殴っていき、ラストはドーミラーを駆使して上を取りつつニンフィアで〆るというコンセプトの構築でした。当時まだドーミラーに対する理解の浅かった僕は同じ構築を使用していたにも関わらず好成績を収めることができませんでしたが、このポケモンの面白さと可能性に目覚めた僕は、ここからどんどんドーミラーの沼にはまっていくこととなります。
使用時期:3月頃〜4月頃
キョダイラプラスが解禁されてから考案したのがこの構築です。当時にわかに注目されていたのが「ラプライチュウ」の並びで、この並びはラプラスへの電気技をライチュウの特性ひらいしんで吸いながらライチュウのボルトチェンジを味方のラプラスに当てて弱点保険を発動させたり、スピードスワップでライチュウの素早さをラプラスと交換して上からキョダイセンリツを撃ち弱点技を耐えて保険を発動させるというものでした。かなり自分好みでコンボ性能の高い構築だったのでぜひ使ってみたいと思ったのですが、この構築の弱点として「追い風やトリックルームで上を取られると弱い」、「ライチュウがドラパルトに上を取られているため、ドラパバンギのようなダイホロウビート構築に弱い」などの点が挙げられました。これらの問題に対しての解答として、まず前者の追い風トリルに関する問題をドーミラーで解決しようと考えました。ライチュウのボルトチェンジからドーミラーに繋ぎ、そこからトリックルームスピードスワップを駆使して追い風トリルに対して上を取っていこうという考えです。またこの構築の場合はドーミラーがじならしを覚える必要がないため、空いた技スペースに相手の特防を下げて実質的にラプラスの火力を底上げできる「きんぞくおん」を採用することができたのもよかった点でした。次に対ダイホロウビート構築ですが、これに関しては前述のバンドリドーミラー構築でもトゲキッスをダイホロウで落としながらバンギラスに防御の下がったドーミラーをワンパンされてしまいテンプレの展開を防がれてしまうため、かなりの懸念材料でした。ここについてはドーミラーでどうにかすることは厳しいという結論に達したため本ブログの趣旨からは外れてしまうのですが、Febで一位を取ったカ・エール氏が詰めで使用していた「鉄壁ボディプレスナットレイ」に影響を受け、同じことができて且つ特性の「ミラーアーマー」でダイホロウの防御ダウンを跳ね返すことのできるアーマーガアを採用することで解決を図りました。また、アーマーガアはラプラスのキョダイセンリツで耐久を上げながらダイストリームで雨を降らせることで弱点の炎技の威力も半減させることができ、またもう一つの弱点である電気技もライチュウで吸うことができるため、この構築に非常に相性の良いポケモンとなっていました。そして残りの2枠ですが、キョダイラプラスがセンリツを撃つ前に倒されてしまうのを防ぐことができ、また相手の鉄壁ボディプレスポケモンに対して炎技を撃ち込めるトゲキッスと、晴れ構築に対する不利が否めなかったためその対策としてバンギラスを採用することで完成としました。机上論としてはかなり良い感じだったのですが、実際に使ってみるとラプライチュウアーマーガアドーミラーの基本選出はコンボが決まっても構築パワーが低いため序盤にアドバンテージを稼ぎきれず、相手に炎技を持ったポケモンをうまく残されると壁と雨が切れた後で簡単にアーマーガアを処理されて負けるという展開が多く勝率が安定せず、またバンギラスを採用してもなお晴れ構築が若干つらかったため解散となってしまいました。今思えばもう少し煮詰められた感じがありますが、当時は世界大会の中止がアナウンスされていたこともありポチべも下がっていて、この構築に関してはここで終了となってしまいました。
使用時期:S9(8月)前半
世界大会中止で下がったモチベはなかなか回復せずポケモンをやらない時期が続いていたのですが、ひょんなことからS8で僕の一番好きなポケモンのグレイシアを使って(ドーミラーじゃないんかい)最終二桁を達成してから(詳しくはhttps://hatucky.hatenablog.com/entry/2020/08/01/184932)ポチべが上がり、S9ではもっとふざけた面白い構築で最終二桁を狙いたいと考えて作ってみたのがこの構築です。最初はグレイシアキュウコンからパーティーを考えていたのですが、その過程でパッチラゴンを採用することによりキュウコンでパッチラゴンに氷の礫を撃って弱点保険を発動させつつオーロラベールを張ったり凍える風を撃ったりしてパッチラゴンをサポートするのが強そうだという考えに至りました。また、ここにドーミラーを加えることで相手がキュウコンより速い場合などはドーミラーでスピードスワップやトリックルームを駆使しつつパッチラゴンの弱点保険を割る動きがかなり面白そうだと考えました。キュウコンの吹雪はあまり撃つ場面が無さそうだったので3割でサマヨールを突破することのできる絶対零度を採用したところ、「はりきり」「さいみんじゅつ」「ぜったいれいど」「ゆきがくれ」これらのワードから自分の身体の奥底で眠っていた何かが目を覚ました気がしました。という冗談はさておき、残り二体はキツそうなバンドリ構築に強いウオノラゴン、ガオガエンに強い白いハーブ持ちエースバーンを採用することで完成としました。立ち回りは、初手にキュウコン+パッチラゴンを狙いつつ相手がガオガエンで威嚇を撒いてきそうならエースバーンを出していき、裏にパッチラゴンを置いてそちらにダイマックスを切るという形を取っていました。使用感ですが、霰パーティーにもかかわらずキュウコンの上を取っている上に凍える風によるs下降を受けないドラパルトがひたすらにきつく、またサマヨールを突破する方法が絶対零度しかない、壁張ったところでパーティーの耐久力が足りずなんやかんや負けるという感じで負けまくり(それはそう)、二桁はおろかランクバトルの順位は3000位まで落ちてしまいました。しかし、落胆と同時に僕はこの時ドーミラーの新たな可能性に気付いてしまったのです。
使用時期:S9終盤(8月)、グローバルチャレンジ
前述の構築からキュウコン、グレイシア、ウオノラゴンを抜いてトゲキッス、アシレーヌ、イエッサンを入れてできたのがこの構築です。ここで先ほど述べたドーミラーの新たな可能性に関してですが、僕はバンドリドーミラーのときからずっと「トリックルームを張ってからスピードスワップで上を取り続ける」という使い方をしてきました。しかし、パッチラゴンと並べて気づいたのが、「相手の高速ポケモンとスピードスワップすることで、ドーミラーが一番速くなって上からじならしを撃ってパッチラゴンの弱点保険を発動させることができる」という点です。要は、ドーミラーというのはトリックルームを張らずとも役割を果たすことのできるポケモンだということです。またこの場合だと味方を守らせながらじならしを撃つことで相手の素早さをさらに下げることも可能です。この考えを軸に、トリルを張る展開とエースバーンのダイジェットで上を取りに行く展開の両輪で強い構築を作ろうと考えました。前述の構築からパッチラゴンとエースバーンとドーミラーの三体を残しながら、結局つらかったガオガエンに対してねこだましを防ぐことができ、この指でドーミラーに確実にトリックルームを張らせることのできるイエッサン、トリル下で強くここまでの4体がきつい地面タイプや岩タイプに強く出られるアシレーヌ、最後にトリル下のアシレーヌがつらいゴリランダーに対してグラススライダーを指で吸えて上から殴りに行く展開でも強いトゲキッスを採用して完成としました。選出や立ち回りはパターンが無数にあるためここでは省略させていただきますが、簡単にまとめると初手にイエッサンエースバーンから入って押し切れそうならそのままエースバーンにダイマックスを切って殴っていき、そうでない場合は相手にダイマックスを切らせてこちらはエースバーンをドーミラーに引いて展開し直します。ドーミラーは耐久が高いので、表でダイマを切ると見せかけてダイマせずに一旦ドーミラーに引き、相手にだけダイマを切らせてs操作しつつ枯らしてからこちらのダイマエースを通す動きがとても強いです。またシンプルにトリルを張りたい場合はイエッサンドーミラーから入って指トリルから裏のトリルエースを着地させるという流れです。この二体の初手は一見かなりパワーが無く、トリル張ったあとにジリ貧になりそうに見えますが、実はドーミラーの金属音からイエッサンのワイドフォースを撃つことでかなりの火力を稼ぐこともできます。かなりのプレイングスキルが要求される構築でしたが、使っていてとても楽しく、ドーミラーのスペックをフルに引き出すことのできる構築ができたと自負しています。結局この構築で目覚ましい結果を残すことはかなわず、エースバーンをドラパルトに変えるなどもっと煮詰められる要素はあったかなという感じもあるにはあるのですが、vgc2020の最後でやっと最初から使い続けたドーミラーというポケモンへの自分なりの回答を出せたといったところでとても満足しています。
さいごに
ここまで長文をお読みいただきありがとうございました。2020年、自分がいつもツイートのネタのしてきたドーミラーへの愛が伝わったのであれば幸いです。上記どれかの構築と対戦していただいた方やそうでない方でもフィードバック頂けたらとても喜びます。それでは皆さま、冠の雪原でまた会いましょう。
はたっきー
最終二桁達成グレイシア入り構築(S8ダブル 最終最高レート1971)
#グレイシアで二桁チャレンジ
シーズン6にゆる〜くグレイシア入り構築で最終三桁を達成した後にこのタグを作ってから二か月、シーズン8にて無事最終二桁(53位レート1971)を達成することができました。大した順位ではないですが、記録として構築記事を書いていきたいと思います。
【パーティー】
【個体紹介】
臆病 CS252 H4
本構築のメインヒロイン。S6ではインテレオンでダイアイス、ダイアークを打ったあとに吹雪を連打するという使い方をしたが、グラスラゴリランダーの台頭によりインテレオンが使い物にならなくなったためボツに。どうにかならないかと考えたところ、今作のS補正が即時に反映される仕様を活かして最速スカーフで上から凍える風を撃つという活路を見出した(ドヤ顔)。ドラパルト以外のあらゆる環境トップの高速アタッカー達の上をとることができるため、Sを下げてから隣の中速高火力アタッカーで破壊するという流れ。
パッチラゴン@いのちのたま はりきり
意地っ張り AS252 D4
でんげきくちばし げきりん 10まんばりき まもる
上記高火力中速アタッカーとしてまず真っ先に思い浮かんだのがこのポケモン。はりきりといのちのたまとダイマックスの組み合わせはあまりにも凶悪。技範囲も優秀なため、多くのダイマックスポケモン達を一撃で葬ることが可能。
意地っ張り AS252 D4
中速高火力アタッカーその2。ダイマバンギをばかぢからで一撃で葬る瞬間は快感そのもの。構築のコンセプト上スカーフを持たせる必要が無いためタスキに。基本的にはスカーフが警戒されるので意表を付くことのできるタスキは択を制する上でかなり強力であった。裏でダイマックスを切りたいときにグレイシアと初手に並べる。
ゴリランダー@きせきのたね グラスメイカー
意地っ張り AS252 D4
環境トップオブトップのやりすぎポケモン。入れた理由を述べるよりは入れていない理由を述べるべきポケモンなので割愛。
ウォーグル@ラムのみ まけんき
陽気 H76 A176 D4 S252
上述したポケモン達が威嚇サイクルに弱いため特性まけんきによる威嚇サイクルへの牽制役として採用したが、ガオガエンが多すぎたため結果的に一番選出率が高かった気さえする。ゴリランダーに有利を取れる点も非常に優秀。持ち物のラムのみは初手でガエンとかち合った際にあげてしまった攻撃を嫉妬の炎やけどで取り返そうとする勢力やタスキおよびバコウのみバレルなどに対しても有効であった。シャドークローは諸説。HPは珠適応力ポリゴンZの特化ダイアタック耐え調整。
アシレーヌ@くろいてっきゅう うるおいボイス
れいせい HC252 B4 (S個体値0)
対トリルおよび対セキタンザン専用兵器。環境初期はモロバレルの登場によりブリムオンの価値が上がり前からいたイエッサンブリムオンの初手がより流行すると考えていたため、初手に出して雑にハイパーボイスを撃ちながらトリルを張られたらダイマックスしてキョダイブリムオンの上からダイフェアリーを放つことでキョダイテンバツを完封するためにくろいてっきゅうを持たせた(筆者がキョダイテンバツガチアンチであることはあまりにも有名(ではない))。またこのパーティーにはドラパルトセキタンザンを始めてとしたセキタンザン系の構築を止める術がないため、それに対してシンプルに耐えて殴るという役割も担っていた。
【選出】
初手に出てきそうな二体に対するこちらの初手二体(後二体は任意)(決め打ちがあるもののみ)
対リザピッピ
初手グレイシアパッチラゴン
対ポリZピッピ
初手グレイシアヒヒダルマ
凍える風+つらら→ポリZ。相手のSを下げてダメージを稼ぎつつポリZのダイマを枯らして裏のウォーグルで掃除。有利よりと信じたい。
対バンドリ
択。不利よりの不利。
対ドラパタンザン
アシレウォーグル
ダイストリーム(サイドチェンジ読むかは任意)+追い風。五分マッチといったところ。
対ドラパテラキ(コバル)
初手グレイシアヒヒダルマ
凍える風+ばかぢから→テラキ(コバル)
不利よりマッチ。ダイマを枯らして裏のウォーグルやパッチラゴンでワンチャン狙う。ちなみにエルフーンコバルオンはほぼ負け。
後発ダイマ系統
ウォーグル+何か
ウォーグルがラムを持っているのであくびで流す系のパーティーにはウォーグルの先発ダイマでバフをかけまくることで逃げ切りを狙う。相手が初手にガエンを投げてきてまけんき発動即イージーウィンする展開も少なくなかった。
【さいごに】
今回の構築は大会などの短期決戦で重視される「どんな構築に対しても五分以上を取れる構築」というよりはランクマッチ限定の「勝てる構築には勝てるけど勝てない構築には勝てないが、勝てる構築の方が多いので試合数を重れば全体では勝ち越せる」構築を目標とした(というか数字の低いポケモンを使う以上対応力の高い構築を作るのは不可能)ので、無理な構築は本当に無理(エルフーンコバルオンなど)ですが、ランクマッチならこういうのもありだよなぁと思っていただければ幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。質問や感想などあればぜひDM等でお聞かせください♪
トリル重力催眠グラードンルナアーラ
こんにちは。今回は僕が2019JCSインターネット予選において16位(最終レート1829)を記録し本戦に出場を決めることができた構築を紹介していこうと思います。なぜ今かと言いますと、構築記事を書く練習がしたかったからと、自分が全国大会出場者であることのリマインド、および停滞するフォロワー数の増加を図るためです。とはいえ、今更昔のゲームの構築記事をただひたすら書いたところでなんの意味もないので、今回は多少自分のダブルバトルに対する考えのようなものも盛り込んでみました。
構築経緯
構築経緯を説明するにあたって、まず初めに僕がダブルバトルのパーティー構築において最も重視しているポイントを説明します。そのポイントとはズバリ、「トリックルーム」です。7世代までの僕は、トリックルームを採用していないパーティーは弱いと考えていました。ポケモンバトルで相手を攻撃するには、「素早さにおいて相手の上を取る」もしくは「相手の攻撃を耐える」かのどちらかが必要になります。特にダブルバトルではこの概念が重要で、先に相手のポケモンを倒すことができても、その後相手側に自分の2体のポケモンに対してそれぞれ上を取りながら耐えることのできないダメージを与えることのできるポケモンを2体並べられると、簡単に逆転されてしまうということが多々発生します(この盤面を両縛りと呼びます)。そして自分は、この盤面を発生させてしまう可能性が最も低い構築こそがトリックルーム構築であると考えていました。理由はシンプルで、まずダブルバトルの素早さ操作技にはトリックルームの他に「追い風」や「凍える風」がありますが(8世代ではダイジェットもありますね)、この3つを比較したときに、追い風とトリックルームを張り合った場合には当然トリックルームを張った側が先に行動でき、また凍える風を打たれながらトリックルームを張った場合でも、トリックルームを張った側が有利になります。この場合、追い風や凍える風を打った側が盤面を自分有利にするには、トリックルームを張り返すしかありません。また、トリックルームを張りにいくようなもとの素早さの低いポケモンは、一般的に耐久が高い傾向があります。これらのことから、トリックルーム構築は先ほど挙げた相手に攻撃するための二つの条件を満たしやすい構築だと言えます。
さて、前置きが長くなりましたが、上記の理由から僕は伝説ポケモンができるvgc2019環境においてもまずは「トリックルーム」を張ることを前提に構築作成をスタートしました。そこでまず僕の目に留まったのが、ルナアーラです。このポケモンはトリックルームを打つことができるのは当然のこと、高い耐久に加えて特性の「ファントムガード」によりHP満タンのときに受けるダメージを半減することができ、トリックルーム構築が最も懸念すべき「トリックルームが張れない」という状況を起こしにくくなっています。さらにほぼ全てのパーティーに入っていたグラードンとカイオーガがメインウェポンとする「断崖の剣」や「根源の波動」といった全体技をガードすることのできる「ワイドガード」を覚え、またさらに普通のz技より威力の高いルナアーラ専用のz技を持っていて、サポートだけでなく火力を稼ぐこともできるという器用なポケモンで、このポケモンを軸にパーティー考察をスタートすることに決めました。そして次に2体目の伝説ポケモンとして、やはり当時圧倒的に環境を支配していた「グラードン」「カイオーガ」「レックウザ」のどれかを使おうと考えたときに、まずトリックルームを使うことから素早さの高いレックウザは候補から外れ残った2体を比較すると、グラードンに対してカイオーガをあと投げしてもメインウェポンの「断崖の剣」を防ぐことはできませんが、カイオーガに対してグラードンを後投げすると「根源の波動」を防ぐことができるという観点から、グラードンの採用を決定しました。そしてその他のポケモンに関して、当時僕は通常ルールに「クレセリアメガクチート」の並びを好んで使っていました。クレセリアはトリックルームを張ることのできるポケモンの中でも屈指の高耐久を誇っており、そのクレセリアが弱点とする悪タイプやゴーストタイプに対して「ふいうち」や「じゃれつく」で高打点で弱点を突くことができてかつメガシンカ前の特性「威嚇」もある関係で実質的にクレセリアと自身の物理耐久を上げることのできるメガクチートはとても相性がいいと考えていたからです。そして今回、グラードンとルナアーラを採用したことによりカイオーガに対しては強く出られそうでしたが、相手にする上で不安要素であったレックウザに対して威嚇を入れつつ「じゃれつく」で一撃で落とすことのできるメガクチートと、ルナアーラ一緒に初手に出すことでサイドチェンジや手助けでルナアーラの補助ができたりトリックルームをより確実に張ることができるようになるクレセリアは構築にマッチしていると考え、また使い慣れていたためにとりあえず採用することに決定しました。こうして基本選出の4体が決定し、残りの2体は採用率上位に君臨していたカプ・レヒレとガオガエンをとりあえず採用することでとりあえず構築を完成としました。割と適当に組んだので、若干不安な気持ちを抱えながらもレートで調整してみると想像以上に勝つことができたので、ネット予選でもこの構築を使うことを決定しました。立ち回りも割と固まってきた予選直前にたまたまツイッターで元世界王者のビエラ氏が「構築診断します」というツイートをされていたので、DMでパーティーを送って診断していただいたところ、とても丁寧に診断してくださり、その中で「クレセリアに重力おすすめ」とアドバイスをいただき、たしかに断崖の剣が必中になる上に飛行タイプにも当たるようになる重力はこのパーティーに適しており、またルナアーラが催眠術を覚えたので重力催眠をすることも可能になるということで採用を決定しました。今思えば採用してなかったら間違いなく抜けれてなかった。ビエラさんありがとう。
個別解説
性格:勇敢
持ち物:紅色の玉
特性:オワオワリの大地
配分:HAぶっぱ(個体値s4くらい、ちなみにbは29くらい)(最遅妥協)(友達がいなくてb個体値上げれなかった)(泣きアニメ)(今尚レベル66)(妥協したまま本戦でも使用)
技:断崖の剣、炎のパンチ、剣の舞、守る
解説
表の2体でトリックルームと重力を張ってから着地させて断崖の剣を通す動きが理想。カイオーガに対してはできるだけ後投げしたい。
性格:控えめ
特性:ファントムガード
持ち物:ルナアーラz
配分:HCぶっぱ
解説
初手に出してクレセリアの手助け+専用z技でカイオーガをワンパン可能。これで裏のグラードンを通してかなりの数もイージーウィンを重ねた。トリックルームと重力を張ることができればあとは催眠術を連打。
性格:生意気
特性:ふゆう
持ち物:ナモの実
配分:HDぶっぱ
技:てだすけ、トリックルーム、重力、サイドチェンジ
解説
初手にルナアーラと一緒に出す。基本的にはトリックルーム→重力の順に撃ち、カイオーガやグラードン等トリックルームを張るより倒した方がアドが取れるポケモンがいた場合は手助けから入ってルナアーラzでワンパンしにいく。イベルタルにワンパンされるとまずいのでナモの実採用。
性格:勇敢
特性:威嚇→ちからもち
持ち物:メガ石
配分:HAぶっぱ(s0)
技:じゃれつく、ふいうち、いわなだれ、まもる
解説
裏から出てきてレックウザを破壊する役。その火力は伝説環境でも信頼可能なものであった。
性格:穏やか
特性:威嚇
持ち物:突撃チョッキ
配分:HDぶっぱ
解説
適当に入れたため一度も出していない。
性格:穏やか
特性:ミストフィールド
持ち物:ひかりのねんど
配分:HDぶっぱ
技:自然のいかり、癒しの波動、黒い霧、凍える風
解説
ゼルネアス止める用だが一度も出していない。
こいつに至っては催眠を阻害するのでもはやミスマッチ。
最後に
本戦では、選出していなかったガエンレヒレに変えて重かったイベルタルへの対策としてウツロイド、先制重力始動&フィールド張り替え要因としてカプテテフを採用して臨んだが、運が悪かったのもあり結果は3勝4敗で予選敗退に終わってしまいました。しかし、自分で作った構築で全国大会に出場したことは自分の中でとても大きな経験になり、またJCSがきっかけで一緒にパーティーを考えることのできる友達を作ることができました。地方住みのため正直行くかどうかすら迷っていたJCSでしたが、行ったお陰でポケモンに対する情熱がより一層深まったと思います。今年は中止になってしまったが、いつかは世界大会で戦えるようにこれからも学業に支障をきたさない程度()で頑張っていきたいです。