トリル重力催眠グラードンルナアーラ

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 こんにちは。今回は僕が2019JCSインターネット予選において16位(最終レート1829)を記録し本戦に出場を決めることができた構築を紹介していこうと思います。なぜ今かと言いますと、構築記事を書く練習がしたかったからと、自分が全国大会出場者であることのリマインド、および停滞するフォロワー数の増加を図るためです。とはいえ、今更昔のゲームの構築記事をただひたすら書いたところでなんの意味もないので、今回は多少自分のダブルバトルに対する考えのようなものも盛り込んでみました。

 

 

構築経緯

 

 構築経緯を説明するにあたって、まず初めに僕がダブルバトルのパーティー構築において最も重視しているポイントを説明します。そのポイントとはズバリ、「トリックルーム」です。7世代までの僕は、トリックルームを採用していないパーティーは弱いと考えていました。ポケモンバトルで相手を攻撃するには、「素早さにおいて相手の上を取る」もしくは「相手の攻撃を耐える」かのどちらかが必要になります。特にダブルバトルではこの概念が重要で、先に相手のポケモンを倒すことができても、その後相手側に自分の2体のポケモンに対してそれぞれ上を取りながら耐えることのできないダメージを与えることのできるポケモンを2体並べられると、簡単に逆転されてしまうということが多々発生します(この盤面を両縛りと呼びます)。そして自分は、この盤面を発生させてしまう可能性が最も低い構築こそがトリックルーム構築であると考えていました。理由はシンプルで、まずダブルバトルの素早さ操作技にはトリックルームの他に「追い風」や「凍える風」がありますが(8世代ではダイジェットもありますね)、この3つを比較したときに、追い風とトリックルームを張り合った場合には当然トリックルームを張った側が先に行動でき、また凍える風を打たれながらトリックルームを張った場合でも、トリックルームを張った側が有利になります。この場合、追い風や凍える風を打った側が盤面を自分有利にするには、トリックルームを張り返すしかありません。また、トリックルームを張りにいくようなもとの素早さの低いポケモンは、一般的に耐久が高い傾向があります。これらのことから、トリックルーム構築は先ほど挙げた相手に攻撃するための二つの条件を満たしやすい構築だと言えます。

 さて、前置きが長くなりましたが、上記の理由から僕は伝説ポケモンができるvgc2019環境においてもまずは「トリックルーム」を張ることを前提に構築作成をスタートしました。そこでまず僕の目に留まったのが、ルナアーラです。このポケモントリックルームを打つことができるのは当然のこと、高い耐久に加えて特性の「ファントムガード」によりHP満タンのときに受けるダメージを半減することができ、トリックルーム構築が最も懸念すべき「トリックルームが張れない」という状況を起こしにくくなっています。さらにほぼ全てのパーティーに入っていたグラードンカイオーガがメインウェポンとする「断崖の剣」や「根源の波動」といった全体技をガードすることのできる「ワイドガード」を覚え、またさらに普通のz技より威力の高いルナアーラ専用のz技を持っていて、サポートだけでなく火力を稼ぐこともできるという器用なポケモンで、このポケモンを軸にパーティー考察をスタートすることに決めました。そして次に2体目の伝説ポケモンとして、やはり当時圧倒的に環境を支配していた「グラードン」「カイオーガ」「レックウザ」のどれかを使おうと考えたときに、まずトリックルームを使うことから素早さの高いレックウザは候補から外れ残った2体を比較すると、グラードンに対してカイオーガをあと投げしてもメインウェポンの「断崖の剣」を防ぐことはできませんが、カイオーガに対してグラードンを後投げすると「根源の波動」を防ぐことができるという観点から、グラードンの採用を決定しました。そしてその他のポケモンに関して、当時僕は通常ルールに「クレセリアメガクチート」の並びを好んで使っていました。クレセリアトリックルームを張ることのできるポケモンの中でも屈指の高耐久を誇っており、そのクレセリアが弱点とする悪タイプやゴーストタイプに対して「ふいうち」や「じゃれつく」で高打点で弱点を突くことができてかつメガシンカ前の特性「威嚇」もある関係で実質的にクレセリアと自身の物理耐久を上げることのできるメガクチートはとても相性がいいと考えていたからです。そして今回、グラードンルナアーラを採用したことによりカイオーガに対しては強く出られそうでしたが、相手にする上で不安要素であったレックウザに対して威嚇を入れつつ「じゃれつく」で一撃で落とすことのできるメガクチートと、ルナアーラ一緒に初手に出すことでサイドチェンジや手助けでルナアーラの補助ができたりトリックルームをより確実に張ることができるようになるクレセリアは構築にマッチしていると考え、また使い慣れていたためにとりあえず採用することに決定しました。こうして基本選出の4体が決定し、残りの2体は採用率上位に君臨していたカプ・レヒレガオガエンをとりあえず採用することでとりあえず構築を完成としました。割と適当に組んだので、若干不安な気持ちを抱えながらもレートで調整してみると想像以上に勝つことができたので、ネット予選でもこの構築を使うことを決定しました。立ち回りも割と固まってきた予選直前にたまたまツイッターで元世界王者のビエラ氏が「構築診断します」というツイートをされていたので、DMでパーティーを送って診断していただいたところ、とても丁寧に診断してくださり、その中で「クレセリアに重力おすすめ」とアドバイスをいただき、たしかに断崖の剣が必中になる上に飛行タイプにも当たるようになる重力はこのパーティーに適しており、またルナアーラが催眠術を覚えたので重力催眠をすることも可能になるということで採用を決定しました。今思えば採用してなかったら間違いなく抜けれてなかった。ビエラさんありがとう。

 

 

 

個別解説

 

グラードン

性格:勇敢

持ち物:紅色の玉

特性:オワオワリの大地

配分:HAぶっぱ(個体値s4くらい、ちなみにbは29くらい)(最遅妥協)(友達がいなくてb個体値上げれなかった)(泣きアニメ)(今尚レベル66)(妥協したまま本戦でも使用)

技:断崖の剣、炎のパンチ、剣の舞、守る

 

解説

表の2体でトリックルームと重力を張ってから着地させて断崖の剣を通す動きが理想。カイオーガに対してはできるだけ後投げしたい。

 

ルナアーラ

性格:控えめ

特性:ファントムガード

持ち物:ルナアーラz

配分:HCぶっぱ

技:シャドーレイワイドガード、催眠術、トリックルーム

 

解説

初手に出してクレセリアの手助け+専用z技でカイオーガをワンパン可能。これで裏のグラードンを通してかなりの数もイージーウィンを重ねた。トリックルームと重力を張ることができればあとは催眠術を連打。

 

クレセリア 

性格:生意気

特性:ふゆう

持ち物:ナモの実

配分:HDぶっぱ

技:てだすけ、トリックルーム、重力、サイドチェンジ

 

解説

初手にルナアーラと一緒に出す。基本的にはトリックルーム→重力の順に撃ち、カイオーガグラードントリックルームを張るより倒した方がアドが取れるポケモンがいた場合は手助けから入ってルナアーラzでワンパンしにいく。イベルタルにワンパンされるとまずいのでナモの実採用。

 

クチート

性格:勇敢

特性:威嚇→ちからもち

持ち物:メガ石

配分:HAぶっぱ(s0)

技:じゃれつく、ふいうち、いわなだれ、まもる

 

解説

裏から出てきてレックウザを破壊する役。その火力は伝説環境でも信頼可能なものであった。

 

ガオガエン

性格:穏やか

特性:威嚇

持ち物:突撃チョッキ

配分:HDぶっぱ

技:ねこだましフレアドライブ、はたきおとす、とんぼ返り

 

解説

適当に入れたため一度も出していない。

 

カプ・レヒレ

性格:穏やか

特性:ミストフィールド

持ち物:ひかりのねんど

配分:HDぶっぱ

技:自然のいかり、癒しの波動、黒い霧、凍える風

 

解説

ゼルネアス止める用だが一度も出していない。

こいつに至っては催眠を阻害するのでもはやミスマッチ。

 

 

最後に

 本戦では、選出していなかったガエンレヒレに変えて重かったイベルタルへの対策としてウツロイド、先制重力始動&フィールド張り替え要因としてカプテテフを採用して臨んだが、運が悪かったのもあり結果は3勝4敗で予選敗退に終わってしまいました。しかし、自分で作った構築で全国大会に出場したことは自分の中でとても大きな経験になり、またJCSがきっかけで一緒にパーティーを考えることのできる友達を作ることができました。地方住みのため正直行くかどうかすら迷っていたJCSでしたが、行ったお陰でポケモンに対する情熱がより一層深まったと思います。今年は中止になってしまったが、いつかは世界大会で戦えるようにこれからも学業に支障をきたさない程度()で頑張っていきたいです。